英語長文を読んでいると分からない単語が出てくるというのは、誰しもが経験すること。
ただ模試や入試で分からない単語が出てくると、これはしっかりと対処しないと得点が大きく落ちてしまいます。
そして長文の問題集を解いている時、分からない単語がどんどん出てきて、長文が全然読めないなんて時もあるでしょう。
ご相談もたくさんいただいているので、「模試や入試で分からない単語が出た時の対処法」と「問題集は単語を辞書で調べながら解いて良いか」の2点を解説していきます!
模試や入試で分からない単語が出た時の対処法
模試や入試本番など、辞書を引けないような場面で分からない単語が出てきてしまった時。
対処法は「推測」のみです!
裏ワザがあるわけではなく、分からない単語は仕方ないとし、訳せる部分をとにかく丁寧に訳します。
そしてその単語の前後だけでなく、長文の全体の流れも意識したうえで、分からない単語を推測します。
分からない単語の訳を正確に推測する必要はなく、「なんとなくこんな訳だろう」というイメージがつけばOKです。
プラスなのかマイナスなのか、どんな雰囲気なのか、ザックリとした推測で構いません。
目的は「正確な訳を推測する」ことではなく、「長文の流れを壊さないように理解する」ことです!
問題集は単語を辞書で調べながら解くべき?
入試本番では当然ながら、辞書を引きながら英語長文を読むことはできません。
長文の問題集を解く際に簡単に分からない単語を調べていたら、入試で分からない単語が出てきたときに対処できなくなってしまいます。
ですから日ごろから英語長文を解く際にも、辞書を引いてはいけません。
先ほどお伝えした通り「訳せる部分を丁寧に訳し、分からない単語を推測する」力を磨くために、日ごろから実践するようにしてください。
「単語が分からないから読めないだけ」というように、読解力が足りていないことから逃げてしまいたくなるのですが、分からない単語を推測できない事も読解力不足が原因である可能性が高いです。
英語長文の単語が分からないものだらけで読めない場合
英語長文に出てくる単語が分からないものばかりで、辞書を引かないとどうにもならないような場合もあると思います。
そういった時は単純に、「まだそのレベルの英語長文を読む実力に到達していない」ことを受け止めてください。
そして今の単語力である程度の理解ができる長文から、しっかりと演習していきましょう。
大体7割ほど理解できる長文が、今のご自身が演習するべきレベルです。
取り組む長文のレベルを徐々に上げていきながら、語彙力も並行で伸ばしてください。
分からない英単語の推測力を上げる方法とは
日ごろから英語長文の問題集を解いている時に、知らない英単語が出てくることが多いでしょう。
そんな時にはここまでお伝えしたように、「訳せる部分を丁寧に訳し、分からない単語を推測する」ようにして、まずは自力で推測をします。
そして推測した単語を大まかに書いておき、長文を解き終わってから答え合わせをしましょう。
完ぺきに合っている必要はなく、方向性や雰囲気がズレていなければOKとしてください。
このトレーニングを長文を解くごとに取り組んでいくと、推測力が鍛えられていきます。
英語長文の分からない単語は全部覚える?
英語長文に出てきた分からない単語は、全て覚えるべきなのかというご質問を良くいただきます。
結論からお伝えすると、個人的には全て覚える必要はないと思います。
というのも英語長文はレベルが上がるほどに専門用語など、受験レベルを超えた英単語も多く出題されます。
それらを全て覚えていたらとてつもない時間がかかってしまいますし、二度と出てこない可能性も高いです。
そして問題の制作者も「全ての英単語を覚えていなければいけない」とは考えておらず、受験生が知らない英単語が含まれていることは百も承知のうえで、難しい英語長文を出題しています。
やるべきことは出てきた単語をしらみつぶしに覚えていくことではなく、推測力を伸ばしていくことです。
必要な英単語帳は完ぺきに固めよう
分からない単語があることは仕方がないとはいえ、大学受験レベルの英単語が抜けている状態では、長文を読むことは難しいです。
分からない英単語を推測するためには、訳せる部分を丁寧に訳す必要があり、受験レベルの英単語は訳せることが大前提。
基礎から志望校のレベルまでの英単語帳は、完ぺきに固めて抜け漏れが無いようにしてください。
そしてその英単語帳に載っていない英単語が出てきたときには、推測するという流れです。
英語長文を正確に読む力を鍛えよう
英語長文を正確に読む力がしっかりと身についていないと、長文の流れを理解できないので、分からない単語を推測することもできません。
無理に推測しようとしても、誤った訳になってしまう可能性が高いです。
「必要な単語はしっかりと覚え」、「英語長文をきちんと読めるようにして」、そのうえで分からない単語を推測していきます。
日ごろから正確に英文が読めるように、トレーニングを重ねていきましょう。
まとめ:知らない単語が出ても焦らない!
英語長文の中で分からない単語が出てくることは、当然だと考えてください。
英語長文とはそういうものであって、それを推測することを求められています。
日ごろから推測するトレーニングを繰り返し、推測することに慣れましょう。
推測力を上げるためには、トレーニングに加えて必要な英単語を完ぺきに覚えることが大切です。
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